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私は、特にどうするわけでもなく、その移り変わりを眺めているだけだった。
そんな自分が嫌いなのに、こういう風にしか生きられない自分を捨てられない。
ため息を吐きながら、放課後の廊下を歩いていると、誰かが投げた、紙くずが私の頭に当たった。
投げてきた方向を見ると、同学年で有名なモテ男がこっちを見て、にやりと笑った。
私は、正直言ってうんざりした。
普通は、こんなモテ男にちょっかいを掛けられれば、光栄になるのかもしれないが、私はそんな目先だけの喜びのために動くような女じゃない。
私は、とっさに辺りを警戒しながら、モテ男に声を掛けた。
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