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ある日ティナに聞いてみた
「なぁ、ティナっていろんな世界管理してたよな」
「うん、してるけどどうかしたの?」
首を傾げなから聞いてきた
「俺、旅をしてみたいんだ」
それは、影利のちいさい頃からの夢だった。
「お兄ちゃん、どこか行っちゃうの?嫌だよ!!」
泣きそうになりがら腰に抱き着いてきた
「(ティナが泣くと手がつけられなくなる!!)」
ティナは、この数ヶ月影利と過ごしブラコン気味になっていたのだ。
「えっとな、ちいさい頃からの夢だったんだ。だからティナが造った世界で旅をしてみたいんだ」
ティナはまだ俺の服に顔を埋めてこちらをみない
「大丈夫だティナ、時々此処に戻ってくるから」
「グスッ本当?」
金色の眼を潤めながら
「あぁ、ティナに嘘を付いたことがあるか?」
俯きながら首を横にふる
そして
「分かった。絶対に来てね」
「あぁ絶対に戻ってくるから」
「分かったお兄ちゃん待ってるからね!!」
ティナが手をふるとあの白い門が現れた
「これを通れば剣と魔法の世界だよ」
泣きそうなティナの頭を撫でながら
「行ってきます。」
「行ってらっしゃい」
笑顔で影利は門をくぐった
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