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「10人に1人いるってもよぉ…うちのクラスには居ないよなぁ…」
友人の青春(アオハル)と昼休みを過ごしていた。
中学2年生ともなると王冠の力に興味を持ち、それを持った人と仲良くなりたいと上辺だけの下心満載な気持ちをあらわにしているのがよくわかる。
「さすがにこの辺には居ないんじゃないかな?王冠の力を持つ人なんてあの転校生くらいじゃない?」
「やっぱ10人に1人なんてのは統計学上、偏りが出てくるもんなのかなぁ」
「なんか難しい事言ったな」
空を見上げる。
今はその視線をそらしたくなかった。
昼休みの間だけは1人にしてほしいが青春の押しが妙に強くて引くことすら許されない。
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