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帰り道 暗い道の中をひたすら無心で歩いていた。 途端に不覚にも自分が尻もちをついたのがわかった。 暗がりの中に「キャッ」という小さな声が響く。 「…すみません。ぼーっと歩いてたもので」 ぶつかってきたのは向こうだが、俺にも非があると思い謝った。 「此方こそ…すみません」 声からすると女ってとこか。 ガサガサと落ちたものを拾う音がした。俺も拾う。
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