終焉からの始まり

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………なんだろう、これ。まるで宙に浮いているような感覚だ。 その違和感を確認しようと、ゆっくりと目を開けていく。 すると、目の前には何もない真っ黒がある。いや、これでは不備がある。 明確に言うなら、僕が何もない全体真っ黒な空間に浮かんでいると言ったとこだろうか。 しかし、なんでこんな事に……? うーん、分かんない。 よし、とりあえず整理しよう! そう考え、此処に至までの経緯を辿ることにした。 まず、朝。僕はいつもどおりに起き、いつもどおりに朝食を取り、いつもどおりに家を出た。 うん。ここまではよろしい。で、問題はここからだな。 今日は、普段とは違うルートで学校に行きたくなり、いつもは絶対通らないような道を通っていた。 人通りが少ない細い、狭い道を通り、路地裏に差し掛かった時、あの事件が起きたんだな。 始めたはただの喧嘩や脅しといった、アニメや漫画等でよくある展開かと思い、事の成り行きが済むまで、待っていようとした。
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