終焉からの始まり

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違和感に気付いたのは、2人のやり取りと片方の男性が何もない空間から出した日本刀だった。 2人の男性は、始めはただ揉めていると言った感じだったのだけれど、途中、片方の男……といっても分からないだろうから、全身を黒で固めた男が…… 「貴様の生命力を頂くぞ」 そう抑揚のない声でいい、何もない所からいきなり刀を出したのだ。 流石に、驚いたのか、ヤンキー風の兄ちゃんは悲鳴をあげ、その場から走り出した。 でも、その走り出した先が丁度僕のいる隠れていた所で、ヤンキー風の兄ちゃんが僕を認識した瞬間、口角を不気味に上げ、僕を黒服の男の方へ突き飛ばした。 逃げるために、劣りにされたんだと思う。 おもいっきりだったので、踏み止まることが出来ず、よろけながら倒れた僕。丁度黒服の男の目の前でだ。 「…………お前は、誰だ? 一体此処で何をしている?」 疑問を抑揚のない声でされ、恐怖心を煽られた。 が、昔から聞かれたからには答えずにはいられない僕は、素直に答えてしまう。 付け足すと、嘘が付けないでもいた。
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