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龍之介は実は男装女子だとかなのだろうか?
全然意味がわからん。
男同士じゃないのか?
「誰が誰の婚約者だああぁッーー!!!」
俺が黒髪男が叫んだ言葉の真意を理解するよりも先に龍之介が、否定の言葉を叫んだ。
周囲にいる乗客達はみな、叫んでいる男子二人の声を聞いて一体何事だ?とばかりに俺たち三人がいる後部座席がある場所を見ていた。
(うわあっあぁ! 勘弁してくれ!)
視線が自分に集まっているのが居心地悪くて俺は今すぐにでもこのバスから飛び降りて逃げ出してしまいたかった。
しかし、そう言うわけにもいかないので、言い合いをしている二人を宥める事にした。
「わるい、俺が余計なこと聞いたのが悪かった! だから、周りにいる乗客に迷惑がかからないように落ち着いて、なるべく、小声で話してくれ!」
俺は、仕方なくその場の騒ぎの矛を納めるために謝って、二人に落ち着くように頼んだ。
「翼が謝る、必要は全くないぞ! 俺のほうこそ悪かった。真澄は存在自体が悪かった。ということで、落ち着こう。」
と龍之介が言った。
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