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何をする気かと聞く前に兄貴はそのイスを、窓ガラスに向かって大きく振りかぶり、そして、ブン投げた。
ガッシャアアアァァンーーッ!!!
と派手な音がしてガラスが砕けばらばらに飛び散った。
幸い、一年のクラスは一階なので、外にすっ飛んでゆき落下したイスは、教室後ろの裏口からすぐに取りにいける。
物凄い破壊音にシーンと静まり返る教室内。
生徒達の視線は兄貴がいる場所へと集中していた。
「今から、HRをはじめるから、死にたくない奴は席につけ!」
と兄貴が言って恐ろしく、狂った獣(ケダモノ)のような鋭い眼光で、後ろのスペースでちゃんばらしていた生徒らを睨みつけながら口端だけで笑顔を作って指示した。
こえぇっええぇっ!!!
相変わらず、破天荒すぎる!
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