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「僕もプリント拾うの手伝うよー」
馨がそういって散らばったプリントを一緒になって集めてくれた。
教室内を見渡してみれば、龍之介と、あと信じがたいが真澄も飛んできたプリントを拾うのを手伝ってくれていた。
「それにしても、佐藤君と鈴木君、入学初日から間が悪かったというか……」
馨がそう言いながらかき集めたプリントを俺に手渡しながら言った。
「佐藤と鈴木?」
「牛山君が、外に片付けに行かせた二人のことだよ。」
「ああ……」
アイツらか。
アイツらはかわいそうだが、これから卒業するまでずっと兄貴にこき使われる運命だ。
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