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あいつらがこき使われることによって俺が兄貴のお守りをする労力は幾分か減り、楽になるに違いない。
破天荒な兄貴に俺一人が振り回されるのはごめんだ。
なので、あの二人を、かわいそうに思いはするが、兄貴に「パシリにするのはやめてやれ」などとやかく言うつもりはない。
そもそも兄貴は俺がとやかく言って通じるような相手じゃないしな。
普通に日本語通じない時が有るからな。
人の話、聞かないのがデフォルトだし。
俺は馨達から受け取ったプリントと自分が集めたやつを一纏めにして端を綺麗に整えてから先生に手渡した。
「あ、ありがとうございますっ!」
俺に手渡されたプリントを受け取った先生は、教壇に上がる。
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