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「えーーと。今がもう9時丁度ですので、A組が入場し始めたくらいの時間ですね。
あと、5分くらいしたら皆さんも体育館に入場する準備に入ってください」
西野先生がそう言い終わった時に、表に片付けに出ていた二人、佐藤と鈴木が教室内に戻ってきた。
「片付け完了しました! 取ってまいりましたイスにどうぞおかけください!」
「それじゃ、俺達失礼します!」
と言って佐藤と鈴木は自分達の席に戻り着席した。
兄貴は何事もなかったようにイスに腰掛けて足を組んだ。
俺は自分の席の斜め隣に鈴木がいるので、一応、兄貴が迷惑かけたとフォローを入れようと声を掛けた。
「迷惑かけてすまない。ああみえて、兄貴に悪気は全くないんだ(多分)」
「いいえ、俺気にしてませんっスから! むしろすがすがしいくらいの堂々振りに野性的な男らしさっ! 同じ男として惚れました! 一生ついていきます!」
と熱く語られた。
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