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鈴木とそんなやり取りをしてる間にもう、時間が来たみたいだ。
ばたばたと生徒達が席を立ち、廊下へ向かい、出席番号順に並んで列を作る。
西野先生に引率されて、俺達は体育館へと向かう。
入学式が滞りなく無事終わればいいのだが……兄貴が途中で飽きて暴れだしたりしないか、それだけが一番の心配なのだが。
俺はそんなことを考えながら、前を歩く兄貴を見てため息をついた。
□
―――2時間後
入学式のプログラムは滞りなく終了した。
校長や来賓の話が長すぎて、ずっと座り続けていたせいか首が痛かった。
新入生達はぞろぞろと自分達の教室に戻っていき俺達兄弟二人だけがとり残された。
兄貴は結局途中で飽きて、暴れるようなことはなく、入学式の最中ずっと爆睡していた。
退屈すぎて眠たくなったのだろう。
暴れられるよりかはるかにマシなのでそのままにしておいて正解だったな。
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