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ちょっと足を速くしたり、落下速度の緩和に使うアイテムなんだよおぉぉお! あ、落ち着いてきた。
何十とあるマジックアイテムを持ってこれはしないので、俺はトラペゾヘドロンという魔法に他のアイテムを収納して持ち運んでいるのだ。
この魔法の難点は、便利さとは裏腹に、呼び出した物が効果を一度発揮すると破壊されてしまうという部分だ。
故に物体転移魔法とは別に、量産されて、補充がきき、壊れてもいいような物を入れておかなければならないわけだ。
タラリアはちょっと貴重なアイテムだが、落下地点に串刺し系の刃物が並べられていたりすると怖いので、破壊覚悟で使う。
似たようなアイテムは金さえ出せばどこでも買えるしぃ。
『空も飛べねェたァ……不完全な生き物だなァ、人間てのは』
「るせぇな。ふぅぅ……一時はどうなるかと、ウッ!?」
なんとかゆっくりと地面に降り立つ事が出来た俺を待ち構えていたのは、とんでもなく大量に用意された雑魚モンスターの数々。
その数の多さに若干顔を引き攣らせているところへ、
『フフフフフ。ようこそ、我が城へ』
聞きなれない男の声が地下空間に谺した。
良く見ればガランとした何もない空間。光源こそよくわからないが、周りは見渡せるくらいの光はある。
ざっと三十程度か。バジリスクからトレントくらいの大きさまで大小様々。まぁ、多種多様なモンスターの展覧会だこと。
とにかく集められるだけ集めてみた感がプンプンしやがる。
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