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「今回のイベント参加、誠にありがとうございます。」
とノイズ混じりの声が話始める。
「ここからがイベントの本番でございます。これから皆様にはゲームに参加して頂きます。」
ゲームってなんだ?
「ゲームってなんだ!」
と自分が思ったそのままの言葉をある男が発した。
さっきの船で一番最初に扉が閉まっていることを確認した男だ。
「13時間のデスゲーム…でございます。」
とノイズが放つ。
デスゲーム?
死のゲームってことか?
「ルールは簡単です。……鬼ごっことでも言うべきでしょうか。鬼から13時間逃げ切ってください。」
周りにいる全員が騒つく。
13時間は長い…。
「ただし、ただの鬼ではありません。死神です。彼らは容赦なく皆様を殺しに来ます。」
「ふ、ふざけるな!そんなこと許されるとでも思っているのか!」
と先ほどの男。
こいつは皆の感情が分かるかのように怒鳴ってくれる。
「先ほどの船は、皆様をどこの法も届かない場所へと導きました。ここで殺人が起ころうと、私を裁けないのです。」
「なら…ならそれを証明してみろ!」
さっきの男も少し動揺しているようだ。
「かしこまりました…。」
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