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ぴぴぴぴぴ……ぴぴぴぴぴ……。 携帯のアラームで目が覚める。 僕は黒霧 和哉(くろきり かずや)28歳、フリーター。 この歳でフリーターとか、人生終わったも同然だ。 携帯のアラームに起こされたのが昼11時。 これからいつものように、顔を洗い、着替え、仕事に向かうという予定をベッドに横になったまま頭で確認する。 億劫だ……。 とりあえず起き上がり、部屋の明かりも点けずに一服する。 カーテンの隙間から差す日光が、散らかった部屋を露にする。 狭く散らかった1Kのボロアパート…。 億劫だ…。 タバコの半分くらいが灰として消えたころ、玄関からカタッと音が聞こえた。 何か郵便物が届いたらしい…。 とりあえずその郵便物の確認に向かう。 そこには、謎の茶封筒があった。
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