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白い壁、赤いカーペット、という、高級感丸出しの廊下を黒服に誘導されながら進む。
すると、立派な扉の前で黒服が止まり
「こちらでございます。どうぞ中へお入り下さい。」
と言いながら扉を開ける。
扉の中は、あまりにも広い空間だった。
天井の真ん中には、どでかいシャンデリアがあり、白い壁にはいくつもの絵画が飾られている。
また白いテーブルクロスが敷かれた細長いテーブルには、豪華な食事が並べられている。
部屋の中には40名ほどだろうか、すでに来ており、おしゃべりをしたり、用意された食事を食べたりと自由にしている。
案内してくれた黒服は
「どうぞ中で、お客様同士会話を楽しんだり、お食事をお召し上がりになってお待ち下さい。」
と言い、僕たちが中に入ると扉を閉めた。
「すっごいおいしそう。お腹空いたから、何か食べましょ、先輩。」
と亜美ちゃんは僕の手を突然握り部屋の奥へと引っ張る。
亜美ちゃんと手を繋げるなんて思ってなかった。
なんかいい感じじゃないか、と内心ドキドキしていた。
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