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いい具合にお腹も膨れてきた。 ここ数年、こんな豪華な食事をしたことなかったので幸せだ。 しかも気になっている亜美ちゃんと一緒だし、より幸せだ。 食事をしながら、亜美ちゃんとの会話も弾んでいた。 学校でのことや、将来のこと、バイトでの愚痴や、恋愛話まで……とりあえず会話が尽きなかった。 食事の最中に、船が出航したのを感じ、それからだいぶ時間が経ったように思う。 このイベントって一体何なんだ? ただの食事会とかか? そんな疑問もあったが、実際かなり楽しい時間を過ごせているのだし、いいかと思う。 するといきなり ジリリリリリリ とどっからかベルが鳴る。 会場にいた全員が、あたふたし始めると同時に部屋の壁からシューーッと白いガスが放出される。 「おい、どうなってるんだ?」 と中の1人が怒鳴り始め、僕たちが入ってきた扉に向かい走る。 ガタガタガタ… 「おい、なんで開かないんだよ!」 とその男はまた怒鳴る。 他にも扉がいくつかあり、他の参加者が同じように扉を開けようとするが… 開かない…。 僕たちは閉じ込められている。 白いガスが充満してきている。 頭がボーッとしてきた…。 「先輩…。」 と不安そうな顔をしながら、亜美ちゃんが震えている。 なんなんだ、これは? 周りでは参加者が次々に倒れていった。 僕も立っているのが辛くなってきた。 すると隣に立つ亜美ちゃんが、突然僕を押し倒した。 完全に意識を失っているようだ。 僕ももうダメだ…。 亜美ちゃんの下敷きになるという、幸せな状態のまま、僕も意識を失った…。
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