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「ねぇ先輩、起きて。」
と言われながら体を揺さ振られる。
「起きてよ、黒霧先輩。」
と自分を呼ぶ声で目を覚ます。
「よかった、起きてくれて。」
と亜美ちゃんは安堵した。
僕は体を起こし、床に座りながら辺りを見回す。
先ほど船にいた参加者がいる。
もうほとんどが起きており、周りを見回したり、不安そうに会話している。
大理石でできた広い床。
そしてその広い空間を照らすシャンデリア。
壁には絵画。
そして扉がいくつか見える。
雰囲気は似ているが先ほどの船とは違うのは明らかだ。
なぜなら、先ほどの船にはなかった2階へと続く階段があるからだ。
「ここはどこなんだ?」
と呟き亜美ちゃんは
「わからない。どっかのお屋敷かな?」
と言う。
お屋敷というか、洋館だが…。
「ようこそ皆さん。」
とノイズ混じりの放送が、その部屋に響いた。
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