始まりは夢

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俺は立ち尽くした 意味の分からないこの夢に 「おい、ボケッとしてねぇーで喜べよ」 と黒い猫は俺に近づき笑っている 「喜ぶもなにも意味わかんねぇし。そもそも夢だろこれ…ってムムって誰だよ?」 「わかんねぇ奴だなお前…おい、ムム説明してやれ」 と黒い猫は大きな木の方をくるりと向いて言った 俺は見入った 木の影からひょこっと顔を出した人物に 黒く長い髪がふわふわと風になびく 灰色の大きな瞳で俺を見ている白いワンピースを着た少女 多分俺は恋をした
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