プロローグ

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桜が舞う春四月、とある高校の入学式が行われた。 式中、長ったらしい校長の話をあまり聞かずに一人の男は一人の少女をずっと見ていた。 しかし、少女と目が合うことは決してなかった。 男は少女のことが好きだった。それも小学校の時からだ。 死に物狂いで勉強したのも、この少女と同じ学校へ通うためだった。 思いを伝えようとも男にそんな勇気はなかった。 そして、話しかけられずに一カ月が経つ……。
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