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『らっしゃいっせー!!』
うわぁ…凄い。
金髪の外人さんみたいなお兄さんが二人…。
に…日本人よねぇ…。
ここ…日本だもんねぇ…。
『和子~!嬉しい!私、一回来てみたかったのよぉ!こういうとこに!いやぁ、夢が叶ったわぁ!!』
『み…美智子…あんた…キャラが…違っ…』
私達が案内された奥のボックスに、さっき入口にいたお兄さん達が皆座った。
私達、おばさん二人に、若い外人みたいなお兄さんが三人だ。
私の隣には、晋也がにっこり笑顔でぺったりくっついて…座った。
『和子さぁん、僕が隣でいいでしょ~?ねっ、なんか楽しいねっ!ねっ♪』
『あ…ぁあ、いいわよ。』
『嬉しいなぁ❤僕達、飲んでもいい?お姉さん達は初回だから、二時間飲み放題で千円だよぉ。僕達の分は別なんだけどぉ~、何か飲んでもいい?』
『好きなもん飲んじゃって!じゃんじゃん飲んじゃって!今夜は、ぱぁーといっちゃってぇ♪』
『み…美智子、あんた…そんな、お金…』
『ねっ、このお店、カード使える?あぁ、そう。じゃ、使えることも確認したから…ぱぁーといっちゃってぇ♪飲み放題なんて必要なくってよっ!ボトル持ってらっしゃい!!』
『うわぁーい❤×3!!!』
『…み…美智子…。』
私が口を半開きにしてる間に、なんだか高そうなボトルが目の前にやってきた。
こんなの飲んだ事も見たこともない。
たぶん、ウィスキー…いや、ブランデーかもしれない。
晋也が作って、手渡してくれたグラスを意を結して一口、口に含んだ。
………………。
だぁーっ、旨い。
こんな飲み易いお酒は飲んだ事もない!!
飲んじゃう?
ストレス溜まりまくりだし…ここは…美智子の奢りだし…ここは…飲んじゃう?
『晋也!もう一杯!!私、飲んじゃう~!!』
『きゃー、和子、やるわねぇ!私も負けずに…優夜、ロックにして!!虎之助も…飲みなさいよっ!!さぁ!!早く!!飲むのよっ!!』
郊外の…小さな駅の…裏通りのお店の…夜は更けていったのであった。。。
夜の町に響く…華やいだ声…。
そして…掛け声…。
『飲んで、飲んで、飲んで、飲んで、飲んで、の・ん・で❤』
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