42人が本棚に入れています
本棚に追加
私は、佐川遙…就職浪人したまま、もう、25歳の女であります。
居酒屋のバイトしながら暮らしています。
彼氏?
ボーイフレンドならいるケド…ね。
うーん、全てが微妙かもしんない。
とにかく、毎日がつまんない。
いっつも同じ日常の繰り返しだから、つまんない。
サラリーマンしてる父親とスーパーのパートしてる母親、女子大生の妹の四人暮らし。
郊外の建て売りを購入して15年。
家も少々、古びてきた。
ご近所には、煩いオバサンばっかり生息している。
「遙ちゃん、どちらに就職したの?えぇっ!?…んまぁ…まだ居酒屋で…?それは大変ねぇ…」
毎回、おんなじ事、聞かないでもらいたい。
一流企業に就職したら、聞かれなくてもすぐ、言いに行くから…。
ピンポン、ピンポン、何回も押しちゃうから…。
あたしは、姿形も、並の並。
その辺に落ちてる「落ち葉的な女」よ。
秋だけ…集団で色付いていたら目立つかな…程度の。
…つまんない。
誰か、あたしに刺激をくれないかしら。
この…つまんない日常から引っ張り上げてくれないかしら。
えっ?
他力本願じゃないかだって?
当たり前じゃん、二十歳過ぎたら、望みは「他力」じゃなきゃ、叶わなくなんの。
あぁ、誰か…あたしの手を引っ張って!!
お願い~!!
出来れば…いいオトコだと嬉しいんだけど。
最初のコメントを投稿しよう!