主人公というのは大抵面倒事に巻き込まれてしまう

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  そんなこんなで魔武器を創る。脇役君とハーレムメンバーが弄られ君をパシろうとしたけど僕がもう人数分(魔昌石を転移させて)持ってたので皆に渡した。 脇役君に空気読めない奴だな、みたいな顔されたけど関係ないよ?だって僕がそうしたくてしたんだからね。 さて、と…僕の魔武器はどんなかな?勇者君が順番にやらないかと言ってたけど時間が惜しいから一斉にやろう、と僕が言ったので皆それで納得してくれた。一人ずつやって見せる必要性が今のとこ僕には感じられなかった、というのが本音かな。 さすがに君達だけに構っているわけではないからね、特にヒロイン達の魔武器なんて紹介したとこでその魔武器を使うことがあるのかって話になっちゃうから必要ないなら切り捨てていかないと。 それにしてもやっぱり皆、早く自分の魔武器を見たいんだろうね。 全員が魔武器に魔力を送っていたので僕も自分の体にある魔力を流していく。魔力の量は普通にしてあるんだけどやろうと思えば僕ももっと魔力は出せちゃうんだよね。 でもそれじゃあ二人に気付かれそうだしここは僕の素質だけでそんな物になるかやってみようと思う。脇役君と勇者君は言わずもながら他の人より光を放っていたからこっちまで眩しい光が目を遮る。 これくらい眩しいなら僕の光が二人よりも凄かったとしても彼等でカモフラージュ出来るね。 光が収まった頃には皆が魔武器を手にしていた、さてさて僕の魔武器はどんなものか! レクス「……………うわぉ」 これはビックリ、なんと握られていたのは魔法少女が使いそうなステッキだった。 可愛らしい星形の結晶が光沢を放っていて持ち手はピンクと白の縞模様、おまけにリボンのデコレーションまでされていてふりふりなスカートの女の子に実に似合いそうなやつだ。 これはつまり…僕と契約して魔法少年になってよ!ってこと?それともおジャ魔法使いになれと? ライマン「な、なんか可愛いステッキだな…」 エルス「……シュールです」 亮「ぷぷっ……」 うん、皆にも笑われたよ。そりゃそうだよね、可愛い女の子なら兎も角今の僕平凡というのが似合い過ぎて怖いくらいの平凡顔なんだよ?特徴も何もないモブAのような僕がこのステッキを振るというわけだ。 いいじゃん、見た目はどうせ飾りなんだから!それより能力はっと……………………あらやだ、チートじゃん。
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