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レクス「残念だけど、僕に手を出すのは無理じゃないかな」
「いいのかい?俺はノンケでも喰っちまう男だぜ?」
もうヤル気満々みたいだけど、生憎そんな趣味はないんだよね。だからちょっと大人しくしてもらおうか。
「!?」
男は僕に襲い掛かろうと両手から赤い血のような蜘蛛の糸を出していくとそれを自在に操って僕を捕らえようとしたようだ。
僕は自分の周りに小さな魔法陣を幾つか発動させればそこからジャラジャラと金属同士がぶつかる音を大きく立てながら幾つもの鎖が魔法陣から飛び出し赤い糸を全て絡み付かせた。
まさか僕の魔力でいきなりこんな魔法が出るとは思わなかったんだろう、突然現れた鎖に対応が遅れて手足に絡み付き振りほどけないようしっかり締め付けて拘束された。取り敢えずこれで安心かな。
レクス「その鎖は魔力を封じてるから、魔法は使えないよ」
「くっ、まさか詠唱破棄でいきなりこんな高レベルな魔法を使うとはな!
やはり俺を呼び出しただけはあってお前は只者じゃないようだ」
レクス「まぁね、それより使い魔になってくれるの?」
「……いいだろう、久しく誰かといるという事はなかったからな……
俺もお前になら仕える気になれる」
レクス「宜しく~!って言っても翌々考えてみたら君、僕が創ったやつだしね」
改めて彼を見てみると大昔に遊びで創った使い魔だった。
確か、とある星に送ってありとあらゆる男を喰ってガチホモの星にしちゃったのよね。
いやぁ、あれは笑ったね!
「!貴方はまさか……」
「そっ、言うなれば君の親ね」
「……そうだったのか、ならもう迷う事はないな
俺を使い魔にしろ」
レクス「うん、宜しくね~、えっと?」
アーベー「アーベーだ、宜しく」
こうして、僕はアーベーと契約しましたとさ。あっ、喰われてはないよ?
因みにアーベー、僕が創ったやつだからそこらの神様より強いです。どうしてそんなに強くしたのかと聞かれたら興味本意……としか言えないかな、うん。
地球でそういうウホッ!のネタ動画や小説を幾つか見たんだけど、こんな神様を創るという発想が今までなかったから作っちゃう?そうする?よし決まり!って感じでやったんだよ。
いやぁ、それなりに強くして創ったけどすっかり成長して益々逞しくなったもので……昔は少年だったんだけどね。
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