平凡が好きなとある神様

主人公というのは大抵面倒事に巻き込まれてしまう

取り敢えずアーベーには姿を変えてもらった。さすがにその見た目はどう考えてもネタ知っているなら近寄り難くなる原因になりそうだしね。そして今は何故かサキュバスになっている。
見た目赤いふわふわな髪をさせて黒い角を生やした美女のダイナマイトバディ、黒いビキニのような衣類を身に付け手足にもそのビキニに合わせたブーツを付けている。悪魔のような尻尾を揺らしながら学生の男子を誘惑するように妖艶な笑みを浮かべるものだから効果は抜群だ。
なんかインキュバスだと女が寄って嫌らしくサキュバスで男を魅力してから姿を戻して喰うつもりらしい。

アーベー……さすが男喰い。

ライマン｢うぉあ！なんだよレクス、こんな色気のある使い魔と契約して！｣

エルス｢…………胸が｣

ユナ｢………(自分の胸を触る)｣

変身しているアーベーに見事騙されて顔を真っ赤にしている弄られ君。女性陣からはそのスタイルの良さに唖然として、男性陣は股関を押さえてアーベーを見ていた。
そりゃあそうだろう、何せ色気を存分に引き出してくれそうな見た目を選んだわけなんだから。それにしてもこれはこれで問題なような気がしちゃうんだけどね？他の使い魔と比べてこの色欲にフルでステータス盛ってますと言わんばかりの見た目しちゃってるから。
勇者君はサキュバスの姿をしているアーベーに見惚れていたけど王女さん達に殴られていた。脇役君は直感からか、それとも邪神から何か聞いたのか顔を青くして距離を置いている。

アーベー『見ろレクス！俺の姿に見惚れて男共が釣れてるぜ？早速ケツを掘れそうだぜ』

レクス『弄られ君以外なら好きにしていいよ～』

アーベー『ふははははっ！俺のテクニックを舐めるなよ？
さぁ、来るがいい男共！女よりも素晴らしいこの俺の餌食となれ！』

勇者君、脇役君、あとその他男性陣が次の日で目覚めてない事を願うよ。目覚めてても問題あるかと言われたらないと思うけどね、絶対アーベーの事だから記憶消しておくだろうし。

ライマン｢……しっかし、こんな美女なのに何で俺の息子が元気にならねぇんだろ｣

レクス｢…………｣

弄られ君の本能はどうやら見抜いていたらしい。変態という肩書きは伊達じゃないようだね。