主人公というのは大抵面倒事に巻き込まれてしまう

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「ちょ、何処なのここ!?」 未だ使い魔を召喚している生徒がいる中に1人騒ぐ女の子がいた。彼女の足元には魔法陣があり、服はどうやら寝ようとしていたのかパジャマ姿だ。赤み掛かった茶髪はふわゆるを意識させるようなミディアムヘアー、二重の黒い目は活発さと言うか明るさを感じさせてくれる。額に掛からない程度に前髪を揉み上げに流し鎖骨まで伸びている髪は毛先の方が癖毛になっていて緩く丸を意識した感じで掛かっている。 彼女を召喚したらしい兎耳が出ている男子生徒は突然の出来事にポカーンと固まっているようだった。使い魔が人間という異例な事態に他の生徒もざわめいている。 亮「おい、あいつ俺達の世界と同じ奴じゃねぇか?」 悠司「だ、だよね?ちょ!ちょっと退いてくれる?」 人混みを掻き分けて彼女がいる場所へ向かう勇者君と、半端ない運動神経でジャンプして一気に彼女のところへ行く脇役君。彼女の服が見た事がある衣類の作りだったというのと、周りを落ち着きなく見渡して分かっていなさそうな反応が同じ地球から来た人間じゃないかと二人は思ったようだ。 アーベー『ちっ、女か』 レクス『歪みないね君って』 アーベーは男じゃなかったのが嫌だったのか舌打ちをして空中を浮遊する。見た目が今は美女だという事を忘れていないかい君?男達の視線がこっちに来ているんだからちょっと自重してくれ、今のアーベーは凄い刺激的過ぎる格好をしちゃっているんだから。 それにしても彼は相手が例え魔王だろうと男ならホイホイ向かっていくんだろうねぇ…… ライマン「それにしても悠司とエルスはすげーな、属性神を呼び出すなんて並大抵じゃ出来ないぜ」 レクス「そうだね、あの亮君も只者じゃないし」 レミリア「ふんっ、悠司なら当然よ」 自分の事じゃないのに俎板の胸を叩くツンデレさん。 レミリア「……今失礼な事思わなかった?」 レクス「何が?」 思っただけなのに感じ取るとは、さすが女の勘ってやつだな。 これ以上胸の事で弄りでもしたらこのツンデレちゃんに暴力を振るわれかねないからこの辺りにしておこう。僕は二人が話している姿を見ながらこの騒ぎが収まるのを待っている。 さすがに先生もこのままでは不味いと思い集まっている生徒達に解散するよう手を叩いて注意していった。
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