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悠司「取り敢えず、さっきの女の子と生徒は理事長室に連れてってもらったよ」
ユナ「悠司………あの子……」
悠司「うん、僕達と同じ世界の人だよ……転校してきて軽く教えたと思うけど……」
勇者君が地球の説明をしているけど正直興味ないからアーベーと戯れてた。僕も一応地球暮らしをしていた頃はあるからねぇ……それに彼等の説明を聞かなくてもまぁ予想出来るかもしれないけど勇者召喚の魔法陣で連れてこられて脇役君もそれに巻き込まれたというよくある話。
お決まり過ぎて欠伸漏らしちゃっても周りは勇者君が自分達の世界を守ろうとする決意を見せてて感動してたり惚れ直したりと勝手に盛り上がっちゃってた。
そんな中、端でしりとりしちゃってる僕達。アーベーもさすがに僕を喰うのは無理らしく、普通に対応して付き合ってくれた。他の男だったら遠慮なくバクリだけどね。
「君達に決闘を申し込む!!」
アーベーと戯れていたら何かイベント進んでいた。突然の決闘という言葉に周囲はその目をある方向に向けていく。
大きな声で発言したのは、いかにもお坊ちゃんな感じで金髪をオールバックにさせているマル○フォイに似た貴族君。指差しているのは勇者君と脇役君だ。どうやらあの二人に決闘を申し込んだらしい。
悠司「えぇ!?」
亮「ちっ、そういうイベントは悠司が回収しろよ」
驚いている勇者君とは別に、不機嫌な顔で面倒臭そうな顔をする脇役君。
騒ぎを聞き付けて先生もやってきた。その隣にはまたまた主人公でもある最強君。
可愛さとかっこよさを兼ね備えたような中性的な顔付きで目は凛と強さを感じさせる緑の目。太陽のような金髪をツンツンに尖らせていて左手には幾つもの魔力を押さえる指輪を嵌め込んでいる。因みに彼はギルドでもトップと言える強さらしい。
それと勇者君と脇役君はまだギルドには入ってないよ。
「おい、これは一体なんの騒ぎだ!」
「先生、僕はこいつらに決闘を申し込みました!試合の審判をして下さい!」
「なっ…まだ召喚が終わってない奴もいるのにそんな事出来るわけないだろ!」
「お願いです、僕はこいつらの実力を直で見極めたいんです!」
んん?あれ、決闘の理由って勇者君達の実力知りたいの?もっと下心あるようなの期待したんだけど。
アーベー『ウホッ!いい男!』
レクス『空気読まないね君』
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