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復讐君に助けられた女の子は、その後お礼をしようとしたが復讐君はそれが嫌だったらしくさっさと何処かへ行ってしまった。
姿が見えなくなった復讐君の姿を思い出しているのか、女の子は小さく「絶対見付けだします」と口を開いて意気込みこの場に留まるのは危険だと分かったからか直ぐその場から離れた。
レクス「まるでちょっとしたドラマを見せられた気分だね」
「おい!どうしたてめぇら!!」
僕達がボーッと一連の流れを黙って見守っていたら、気絶している男達のボスなのかいかにも柄の悪そうな厳つい顔立ちにズタボロの衣類をお洒落か何かのつもりで身に付けている男が何十人もの仲間と共に倒れている彼等を見付けた。その様子を見ていると彼等の1人がこちらに気付く。
「てめぇか!こんな事しやがったのは!!」
レクス「いやいや僕はやってないよ」
近くに僕がいたからか、どうやら彼等は僕が男達を倒したと勘違いしてしまったらしい。こんなにも僕は人畜無害な顔をさせていると言うのにどうしたらそんな勘違いをしてしまうのか不思議でならない。
あっという間に柄の悪そうな男達に囲まれてしまい、逃げ場も何処にもない状況にいきなり追い込まれてしまった僕は絶体絶命のピンチとなった。
「よくも痛め付けてくれたなぁ…ただじゃ帰さねぇぞ」
「覚悟しやがれ!」
レクス「大変、このままじゃ僕無実の罪でやられちゃう
助けてアーベー(棒読み)」
か弱い僕に男達を倒すなんて疲れる一一ゲホッ!無理だからアーベーに助けてもらう。
それを待っていたかのように僕の背後にいたアーベーが前に立つ。
やっぱり体格がでかいのもあってこうして守られるように立たれると頼もしいものだね。ああ、今まで主人公と女の子のイチャイチャ姿ばかり見てきたから彼の我慢も限界になってるようだ、拳が震えていて今にも爆発しそうになっている。こんなに男がいなければまだ助かったかもしれないけど目の前の彼等はもう無理だね、ここは合掌しておこう。
「なんだてめぇ…やんのか!?」
アーベー「あぁ、やらないか?」
その後、彼等はアーベーに美味しく喰われましたとさ。
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