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(………ヤバいっ!!)
頭の中に、どんどん沸き上がってくるインスピレーション。
と言えば聞こえが良いけど、実際はただの妄想。
目の前にいる2人が、あんな事やこんな事を………
「ねぇ、大丈夫?」
「え!?あっ、ごめんなさい。」
思わず謝ってしまった。
「どうして謝られるのかは分からないけど………」
「悠真!!修平くん!!」
男のコの言葉を遮るように聞こえた声に目の前の2人が反応した。
俺もつられて、その目線を追う。
「…………」
目線の先には、先の2人とはタイプの違った、可愛い男のコとカッコイイ男の子が2人ずつ。
(イヤイヤ…………あれはやばいっしょ……)
最初の2人は分からなかったけど後から来た4人には、俺のレーダーが反応した。
…………レーダーとか、何アホな事をって思われるかもしれないけど………
って言うか実際俺はアホだと思うけど。
ってそんな事はどうでもよくて。
実は俺、男の子同士がイチャイチャするのを見たりする事が大好きな腐男子なんだ。
本を読んだり、自分でマンガを描いたりしているからか、雰囲気を見れば大体分かるようになっていた。
俺自身は至ってノーマルだから、自分がって事はない。
マンガとかでよく見る平凡総受けとか、実際には有り得ないし。
でも、今まで通っていた学校は男子校で、そんな光景が日常茶飯事だった。
だから共学に通わなきゃいけなくなって、落ち込んでいた。
まぁ、女の子がいるのは嬉しい事だけど、こんな俺がモテる訳がないからやっぱり嫌だった。
だけど、こんな風に外で見掛けたりって言う事もあるんだなぁ……と思うと、心なしかこの街での暮らしが楽しみになっていた。
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