プロローグ

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 二人もミカがうなずいたのが見えたのか、「では、お邪魔します」と、一言謝り席に座った。  ミカが二人の朝食を作るため、台所へと消えていった。フウタも席に戻り、ご飯をもくもくと食べていた。そんなとき、ふとフウタが、  「パパ逹は、どうして知り合ったの?」  と、問いかけてきた。  「そーだな、お前らと出会ったのは15年前だったか?」  と、俺は昔のことを思い出しながらフウタの質問に答えた。  「確かに、それくらいでしたよね」  ジンが、同意した。その隣でアラレが『コクリ』とうなずいき、同意の意思を見せた。 二人の同意を確認しながら、俺はまだガキだった頃の事を思い出していた。
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