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通い慣れたあんたの部屋、あんたのベッドん中、
そこであんたの残り香を胸一杯に吸う
街中で聞いた曲の歌詞が、不運にも心の平和を乱してくれていた
穏やかな曲なのに、
その中に秘められた強い恐怖や不安に、
俺は翻弄されてしまった
終わりを迎える人は、
自分だったかもしれない
あんただったかもしれない
見知らぬ誰かなだけで、
誰にでも有り得ること……
小さな記憶を辿った後に衝撃的に叫ばれる詞(コトバ)が
耳から一向に離れない
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