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厚木side
帰ってきたら靴があってビビった
だって玄関開けても、ゲームの音ひとつしてないんだもん
もちろん連絡も入ってなくって、
どうしたのかな？って思って中へと行けば、寝室にだけ灯っている明かり
静に寝室の戸を開ければ、
布団も掛けず、うつ伏せの状態で布団を抱き寄せるように寝ている
手に握られている携帯
少し赤くなった目頭と、
少し腫れぼったい瞼
シーツに出来た小さなシミ……
携帯を覗けば歌詞が載ってて、
読んだら何だか、
今がすんごく幸せっていうのが痛いほどわかって、
幸せだからこそ、
不安になって、
怖くなったのかなって
泣き疲れて眠ったであろう恋人の気持ちを予想してみる
.
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