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しかし、この子がいるという事は……
「…もしかして、今日は彼女が?」
「うん、竜ちゃんに来るように言われたの。
でも竜ちゃん、来る途中でも見なかったし……えと、こっちにも来てないよね?」
「来てないね。また遅刻か」
「そうみたい……。う~、呼んどいて遅れて来るって、どーゆうことさ~!」
怒ったような声で【仔犬の娘】が言う。
彼女の言う竜ちゃん、というのは【竜しっぽ】と名乗る人物で、彼女もまたぼく達の同業者で、同類で、同朋の少女だ。
そして、ぼく達のリーダーみたいな存在でもある。……かなりズボラでルーズでファジィな人なんだけど。
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