夢の底へ……

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 ゆらゆらと、水面に漂うような感覚 或いは、大きな手のひらに包まれているような感覚 浮遊感、安定感。または安息。 まるで粘りつくような暗闇の中で、一人うずくまっているよう 不安感、酩酊感。または迷妄  とてもよく似た背反事象。 似ても似つかぬ同類事項。 奇妙な感覚。微妙な矛盾。 空気…とか、そんな感じの、五感ではない何処かで感じるナニカ  墜ちている あるいは昇っている   ああ、そうか  夢を見ている ぼくは眠っている。 まっすぐに降りている。そうでなければ、くねくねと迷いながら登っている どこに? 「夢の世界」へと
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