夢の底へ……

3/14

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
  ―ツ――――  耳の奥…脳の奥深いところで響く甲高い音。それと共に、すっぽりと身体を包んでいた妙な空気が消える。この音が、夢の旅路の終点を告げる汽笛。  目を開いた 辺りにあるのは、殺風景にどこまでも広がる、透明な闇。明かりなんて何もない、真っ暗闇だというのに、どうしてか遙か遠くまで見渡せる。  ああ…変わらない。いつも通りだ。 ここは、ぼく達が「夢の世界」と呼ぶ場所だ。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加