夢の底へ……

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 総合無意識、という概念がある。  人の意識は、どこか深い場所で繋がっていて……誰もが当然持っている意識や感情といったものは、ここに起因しているとうう物で、自然法思想にも通じるものだ。  一つの話によると、虫の知らせとかテレパシーとか、そんなオカルトじみた現象もこれによる物なのだとか。  ようは、 意識の深い所にある「場所」で、人間は繋がっているのだとか、そういう話だ。  今ぼくのいるここは、いわゆるそういった「場所」の一つ。 夢にて至る意識の水底……「夢の世界」  夢の中で、親しい人の死を悟ったり、まだ顔も知らない運命のヒトと出逢ったり。 はたまた、まるで見知らぬ、けれど何処か懐かしい風景を夢の中に見出したり。 そんな不思議は、この夢の世界に降りた人々が見た夢だったのだろう。
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