初めに

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オルガ暦2011年末、天下統一を目前としていたネクロス王国は、テオドア共和国とアルゴス帝国のまさかの軍事同盟に伴う猛反撃に会い滅亡の危機を迎える。 それまで手にしていた所領はことごとく奪還され、遂にネクロス本城への断続的な侵攻が開始された。歴戦のネクロスの勇士たちの決死の反撃によりかろうじて本土落城は瀬戸際で回避し続けるものの、南北で度重なる敵の攻勢の前に、さしもの猛者たちも最早力尽きようとしていた。 そして、何度目かのアルゴスによる本城侵攻の直前。 国王・カイゼル=ニーベルエンドによる、「あの」演説は────ネクロス王国が誇りを取り戻し、反撃へと転ずるきっかけとなる大演説は始まった。
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