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「もー、千秋はそんなことばっか言ってないで、さっさと彼女でも作れよなっ」
そんな千秋を見て、シンは膨れっ面をしながらそう言った。
千秋の気持ちに気付かない、この鈍感男はそんなことを平気で言う。
「彼女ねぇー…?」
頬杖をつきながら、食べかけていたパンをお皿へと戻した。
(マジ、鈍感すぎでしょ)
はぁ、とため息が出そうになったが、その前に大きな欠伸が出る。
もう既に、食欲よりも睡眠欲の方が勝っていた。
「あー…ワリーもう眠くて…俺寝るわー…」
「結局寝るのかよ!?」
千秋はもそもそと立ち上がり、自分の部屋へと向かう。
「あ!待ってって!俺も寝る!」
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