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シンが抵抗しながらそう言うも、千秋は既に眠りについてしまったのか、小さく寝息を立て始める。
「おいっ!千秋…?寝た!?」
「……」
ぺちぺちと頬を叩くも、一向に目が開く気配はない。はぁ、と仕方なくもぞもぞと千秋の腕の中で一番楽な体勢を探す。
「んー…」
再び千秋の腕に力が入り、ぎゅー、と先ほどよりも強く抱き締められた。
「っ!」
現在、千秋がシンのお腹あたりに手を回し、後ろから抱き締めている状態で、自分の耳の後ろあたりを、直で感じさせる吐息にシンは思わず頬を染めた。
(くすぐってぇ…っ)
その隙に服の裾からは、する、と千秋の手が入り込む。お腹を撫でるように触れると、びくっとシンの身体が跳ねた。
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