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「…アイリーン!誰かっ…アイリーンを安全なところに…っ!!」
そう言って、必死に戦った兵士も、こんなとこでは首ちょんぱ。
「アイリーン姫っアイリーン姫はどこに…!?どうか…!どうか早くお逃げください…!!」
必死に姫を捜して、避難させようとしたまだ幼い執事だって、あいつに見つかれば一撃粉砕。
残るは血の海。
剣と剣がぶつかり合う音。
刃先からはぼたぼたと血がたれる。
「ぐあああああっ!!」
太ももにぐさりと刺さった刃。
刺した張本人は、とまどうことなくそれを引き抜く。
なんのためらいもなく、
首をはねる。
もうこれで、耳障りな悲鳴をあげる口はなくなった。
残ったのは、ぐちゃりとうるさい血の海だけ。
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