プロローグ

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ピピピ、ピピピ、ピピピ 携帯のアラームが鳴り響く朝。 「今日は遅刻してもいいか」 携帯のアラームを止めまた寝ようとする男子、真田 幸陽(さなだ ゆきはる)通称ハル。 ドタドタドタドタ! 「ん?」 廊下と階段を歩いてくる音 ちなみにこの家には訳あってハルの一人暮らし他に誰もいないはずだ。 バン! 「起きろー!!」 勢いよくドアを開けたと同時に大きな声を出した女子、一ノ瀬 香奈(いちのせ かな)通称カナ。 またお前はとあきれながら言うハルに対しカナは 「別にいいじゃん幼馴染みで家も隣なんだし」 別にとはどうかと思うハル。 よく考える必要もなく、16歳の高校生の女子が男子の部屋にヅカヅカ上がるのはさすがによくない。 色々な意味で… 「それに私がこなかったら学校サボる気だったでしょ?」 半分当たりで半分ハズレだが何も言い返せない。 「はぁ、わかった起きるよ、着替えるから部屋から出てくれ」 眠そうな顔で、だるそうな手つきで制服を着る。 着替え終え部屋から出るが部屋の外にカナがいない。 下に降りるとリビングの所にカナがいた。 リビングのテーブルにはおにぎりやらおかずがいろいろ置いてある。 「またおばさんが作ってくれたのか?」 さっき言ったようにハルは一人暮らし、そのためおばさん、つまりカナのお母さんがよく朝から夜にかけてのご飯を作ってくれる。 「そうだよ。てかいいから早く食べる!学校に遅れるよ」 早く食べれる量ではない気がするが残すのは悪いし、遅く食べるとカナがうるさいので頑張って食べた。 「じゃあ行こっか!」 ルンルン気分な口調で言うカナと一緒に玄関を出るハル。
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