プロローグ

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玄関から出て二人の通う三谷高校に向かう。 駅に着くと一人の女子はおしとやかな笑顔で、一人の男子は変わらぬ表情で見つめてハルとカナを迎える。 「おはようカナ♪今日はハルに変なことされなかった?」 カナの頭をなでながら話す女子、佐野 天音(さの そらね)通称ソラ。 「いつも変なことしてるみたいな言い方に聞こえるのはオレだけかな?」 いつものことなのでふざけているのはわかるが少し怒り声で言う。 「まぁソラのことはスルーしといて早く電車に乗ろうよ」 クールな口調で喋る男子、飛鳥 零士(あすか れいじ)通称レイジ。 「本人の前でスルーするとか言うな!」 「……………」 「え!?すでにスルー!?」 ちょっとしたコントみたいになるソラとレイジ。 正直ソラとレイジは正反対な性格で、性格を入れ換えたほうが男女の性格が合う気がする。 ちなみにこの四人は小学4年の頃からの付き合い。 というのも4年生の時にカナが転校してきたときからこの四人の付き合いに、カナ以外の俺たちはそれ以前からの付き合いだ。 わいわいしながら改札を通り、電車に乗る。
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