プロローグ

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高校のある駅へ向かう電車の中、四人は座席に座り話しをして時間を潰す。 「そういえば、今朝のニュース見たか?」 突然話を変えるレイジ。 「カナにたたき起こされてバタバタしてたら見てるヒマなかったよ」 「せっかく起こしてあげてるのにハルはそういうこと言うんだ!」 むくれっ面でカナが言う。 すねられると後々面倒なので、 「はいはい悪かったよ」 形だけ謝っとく。 「っでニュースって?」 「傷害事件のニュースだったんだが被害者は5人、そして5人とも俺達と同じ高校の生徒で女子らしい」 「そんなことがあったのかよ!?でも昨日の話なら夜のニュースにでそうだけど?」 「それが変なことに襲われたのは8時〓深夜の1時にかけてらしい。しかも5人の住んでる地域はバラバラ、そしてここが一番変なんだが部屋で一人の時に部屋の壁を壊されたらしいが壁が壊れる音なんて家族や近所の人は聞いてないらしい」 「!?」 おかしな点が多すぎて言葉が出ない。 通り魔ならまだそこに偶然いた女子を狙うことはあるかもしれない。 だが今回は部屋にいるときの犯行。 しかも壁を壊すという大胆で女子を襲う前に絶対誰かが気づくほどの音がでるはずだが誰も気づかなかった……… 「てかお前詳しすぎないか?」 ニュースでそこまで詳しくやるものだろうか? 「ちょっとしたつてがあってな」 「真剣なお話し中悪いけど駅に着くよ」 重い会話をソラがかき消す。 「まぁあまり気にしなくてもいいがたまにでいいからカナの部屋を見てくれ」 「っあ、ああ、わかった」 「真剣な話って覗きの話だったんだ」 ニヤニヤしながらソラがまた話に入ってくる。 「!!!?ハル最低!!」 顔を真っ赤にしながらカナが言う。 ソラのせいで最悪な状況に……… ニュースの話なんてどうでもよくなった。
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