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そして現在2月。
この体を差すような寒さが続く日、俺らは中庭にいた。
あれから分かったことは、華恋は病気に負けないくらい明るいということ。
周囲を明るく和ませることができること。
でも時々、―――…
時々、酷く寂しそうな顔をすること―――。
「ねぇ尚人君」
綺麗な透き通る声で、俺の名前を呼ぶ。
「もうすぐでバレンタインだね」
「だな、華恋は誰にあげるの?」
俺がそう問いかけると、彼女は指を折りながらクラスの女子の名前を呟いた。
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