序章

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授業が終わるチャイムが鳴った瞬間、そいつは椅子から立ち上がり、力強くそう言った。 耳が凄く痛い。 そいつの前に座っている俺にとっちゃ叫ばれるのはただの迷惑だ… 睨み付けながら俺は後ろのヤツに聞き直す。 「……で、なんだって?」 「だから、見に行こうぜ」 思わず吹き出しそうになるのを堪える。 あえて白い目で見てやろうか。
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