@2学期

2/2
前へ
/9ページ
次へ
私は、確認しに楓ちゃんのところに行った。 「ねえ。 なんか私のことなんか流した?」 「え?ううん。友達だもん。流すわけないじゃん」 「そうだよね…。」 〈嘘…?じゃあ誰なんだよ…?〉 結局わからなかった。 イジメは酷くなるばかり…。 先生に助けを求めに行ったが、 「先生たちも、考えてるからもうちょい待って」って 言われて、待って、待って、待ったのに 助けてくれなかった…。 でも、 イジメが減ってきた。 ホントに少しの変化だったけど わかった。 それが嬉しくて また、頑張ろうって思えた。 次の日から、ちょっと自分なりに雰囲気を変えてみた。 ちょっとずつ、ちょっとずつ イジメはなくなった。 2学期中頃、イジメは完璧に なくなった。 聡汰君も普通に話してくれるようになった。 「おはよー」 「おはよー」 〈聡汰君におはよーって言われた〉 前みたいに、過ごせるようになった。 友達も増え、他のクラスにもできた。 親友の真樹。 相談に乗ってくれる和美。 大切な存在が増えた。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加