@1学期

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..。 美桜ちゃんはよく話してるから聞いてほしいんだけど、聡汰君に好きな仔いるか聞いてくれない?お願い。 私の予想だと遥ちゃんだと思うんだけど…。」 〈なんだこのメール〉 なんか 心の中がズキッとした。 返信を打つ。 『りょーかい。 聞いとくね^ でも、聡汰君の好きな仔って、遥じゃないと思うよ。』 送信。 ♪~ 『ありがとう。 美桜ちゃんも応援してね。』 あっ………。 応援できないなんて言えなかった。 『うん。 頑張ってね。』 つらかった。 泣きたくなった。 自分に自信がなくなったから…。 聡汰君は 女の子らしい仔がタイプなのかな? それとも、頭がイイとか…? 頭の中でいろんな事がグルグルしている…。 寝よう。 次の日、 なんともなく過ごせた。 聡汰君には好きな人がいない。 という結果になり、沙希ちゃんは安心していた。 それから何日も過ぎ、 いつものように教室に入る。 「おはよー」 なんだろう…。 みんなからの視線が痛い。 怖い…。 勘違いかな…? でも いつもみたいに 羅菜と遥は来てくれなかった。 どうして…? 見放された。 他の子に声をかけてみた。 「あっ、おはよう」 逃げられた…。 〈なんで…?〉 誰とも話さない日が増えてきた。 あるとき、沙希ちゃんが私のところに来てくれた。 「美桜ちゃん。」 「何…?」 「美桜ちゃんが、男子の前で脱いだってホント?」 ………!? 「誰から聞いたの…?」 「それは…言えない。」 「そっか。でもそれ嘘だから。なんで男子の前なんかで脱がなきゃいけないの…?」 「だ、だよね…。ごめんね。急に…。」 誰?流した人。 どうして…。
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