40005人が本棚に入れています
本棚に追加
そして、この謁見の間に強い結界を張る。
転移も念話も出来ないように。
「な・・・・・・な・・・・・」
驚愕の表情で僕を見る魔王。
まあ・・・・・・・そうだよね。
あれだけの魔封じをして、それを跳ね返すなんて普通は出来ないよね。
唯、僕の場合は僕の中にある魂の数以上に拘束具をつけないと無理ってだけ。
だって・・・・・強い皆に全員に均等に負荷が行くでしょ?
数が多いから、分散されちゃうんだよね。
だから、普通につけても、子供のおもちゃみたいな感覚にしかならない。
「き・・・・・・貴様は・・・・・何者だ!」
魔王が、魔力を纏い武器を構えながら威嚇してきた。
「ふふふふふ・・・・・。
久しぶりって言ったほうが良いのかな?
えと・・・・今は魔王さんだけど・・・・・・昔は、ビビディさんだったよね?
グル爺のずっと下の、えっと・・・・・・あ、99番隊の副隊長さん!」
僕の言葉に目を見開く魔王こと、ビビディ。
「な!何故、それを・・・・・・・もう、何百年も前だぞ!
人間のお前が何故知ってる!」
ビビディは僕を睨みつける。
兵士達は驚いた表情だ。
うん。
魔王になってから、城に勤務し始めたんだろうね。
ビビディなんて名前知らないんだ。
嫌ってたもんね。彼。
最初のコメントを投稿しよう!