魔王の前で

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ビビディは殺気を放ちながら、僕を睨みつける。 「嘘をつくな! 城には、ちゃんと四天王は存在する! 我の配下に全員いるのだ!」 僕はクスクス笑うと言った。 「本当に?それって・・・・本物?」 僕の言葉に、怒りの表情で僕を睨みつけるビビディ。 「貴様!我が嘘をついてるとでも言うのか!」 びりびりと周囲を振動させる声。 兵士たちは、恐怖の表情をする。 僕は笑顔で言った。 「魔界の有名な四天王。 美しく気高き誇りと艶やかな鱗を持ち、周囲を魅了する妖艶な・・・・・・。 ルミエル」 僕の言葉に、妖艶な姿態を惜しげも無く晒し、豊かな胸を揺らしながらルミエルが姿を現す。 「嬉しいわ♪私を一番に指名してくれるなんてえ♪」 そう言って、僕を抱き上げて僕の頬にキスをしてくれるルミエル。 唖然と言った様子で、ルミエルを見るビビディと兵士達。 「な・・・・・・なんだ!貴様!何処から入った!」 兵士が剣を突きつける。 その瞬間だった。
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