魔王の前で

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本当に皆、自由だよね。 僕は、苦笑して続ける。 「過去の強き英雄を、仲間として操り多くの部下を持ちし固き龍。 ゾゾリアディアス」 僕の言葉に、ゾディは30歳位の年齢の姿で出て来た。 「クククク・・・・・・。さあて。 今回は、誰を呼び出すかな」 そう言ったゾディの背後に多くの手が床より出てくる。 拘束されてしまっている兵士達の悲鳴が上がる。 ビビディは、もう真っ青だ。 「魔法や歴史。数多くの知識を有し、畏き龍。 時に優しく、時に厳しく多くの知識を惜しげも無く王に献上し国民の為に献身的に尽くす賢者。 グルディミール老公」 僕の言葉に、グル爺が姿を現す。 魔王のそばに何時もいた時と同じように、先の曲がった古い杖を持ち、真っ黒で艶のあるまるで、ビロードのようなローブを羽織り、顔は晒している。 額に生えるねじ曲がった角は後ろへと流れるようで、龍特有の髭も、真っ白で綺麗な光を放っている。
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